GWが終わった。
しかし私にとっては,毎週がGWなんである。毎日が日曜日なのである。
今のところは曜日の感覚はある。でも,ヒマでもある。
少し現役教師だったころの1日を振り返ってみようかな。
6:30 学校到着。その日の授業等の準備,確認。
7:30 部活動の朝練の監督。
8:10 職員朝礼。その後学年の打ち合わせ。
8:20 ホームルームへ。生徒たちは朝読書か自習。それを監督。
8:30 朝の短活。その日の流れを生徒に伝達。
8:45 授業開始。1時限50分。
時限ごとに10分休み時間があるが,職員室に戻り,次の授業の準備を
して,次の教室に行けばもう授業開始。トイレもなかなか行けない。
12:35 午前の授業4限分終了。すぐに給食の準備指導。そして給食。教師の食
べる時間は5分ぐらいしかない。あとは,片付けの指導など。
13:15 給食終了。昼休みだが,給食の後片付けなどの指導。
13:40 5限目の授業開始。午後は2限分の授業。
15:30 午後の授業終了。(授業の空き時間は,1日で1~2コマくらい。その
間に,生活ノートの点検など事務的な仕事を職員室で行う。)
15:35 清掃開始。清掃指導。
15:50 帰りの短活。1日の振り返りと,明日以降の予定の確認。
16:00 職員室で事務的仕事。
16:30 部活動開始。部活動指導。
18:30 部活動終了。職員室に戻り,事務的仕事。
19:00 ようやく学校を出る。帰宅。食事。風呂。その他。
21:30 教材研究等,お持ち帰りの仕事。寝落ちするまで続く。
このような中で,事件やトラブルが日常的に発生。その都度対応に追われる。土日は部活動指導。強くなるほど練習試合が増え,県外への遠征も多くなっていく。
今,自分で振り返ってみて,自分でも嫌になってきた。気持ち悪くなってきた。もう戻れない。戻りたくない。こんな非人間的な仕事は。現役の時は,渦中にいるのでその異常さに思いが至らない。いや,思うと余計につらくなるのでできるだけ考えない。
こんなブラックな仕事,誰がやりたがるか。教員の採用試験の倍率が低いのは当然だ。
しかもモンスターペアレントはどんどん増え,生徒はわがままになり,私が若いころとくらべてあきらかに指導が入らなくなっている。そんななかで,研究発表だなんだと管理職の締め付けはさらに厳しくなり,プレッシャーがかかっていく。
そして誠実でまじめな教師ほど,つぶれていく。つぶれる教師の多くが精神疾患。心が壊れていく。
もう戻らない。戻るべきではない。
今でも現役の時の夢を見るときがある。仕事について悩まされ,苦しむ夢。そして,ふと気づく。そうだ,私は教師を辞めたんだった。これは夢だったのだと。
本当に夢なのか。私の頭の中がお花畑になっていないことを願う。