私は若いときからゾンビ映画が好きだった。
私の若いときも,ゾンビ映画が流行っており,ジョージAロメロの三部作「Night of the Living Dead」「 Dawn of the Dead」「Day of the Dead」は,ゾンビを通して,様々なメッセージを私たちに送っていた。単なるホラー映画を超えていたと思う。
そして現在である。なぜか今も,ゾンビもののドラマがよくある。海外でも,国内でも,ゾンビをモチーフにしたドラマ,映画が作られている。そして設定はだいたい同じで,
・人は死んだらゾンビになる。
・ゾンビに噛まれても,感染してゾンビ化する。
・ゾンビの弱点は頭部であり,頭部を破壊すればゾンビは死ぬ(?)
といったところである。
なぜ,ゾンビに関連する映画やドラマはなくならないのだろうか。なくなるどころが,定着した感すらある。そして人類はどうしてあんなにゾンビに対して弱いのか。ゾンビの頭を打ち抜けば倒せるのに,人類はなぜか劣勢であり,苦しみ続けている。
そしてわたしは,ふと,思ったことがある。
このゾンビ,ひょっとしたら,我々老人のことじゃないのか。と,思ってしまったのである。
そうすると納得できることが次々と出てくる。
・ゾンビのあの鈍い動き,そして知力の低下。
・なかなか死なないしぶとさ。
・誰もがいずれはゾンビになる。
なんということだろう。ゾンビと老人は,共通点が多々あるのだ。
そして高齢社会である。どんどん増えている老人たちが,人類にとって大きな脅威となっているのだ。若者たちを圧迫しているのだ。
そして,私は,思った。ならば,この高齢社会の解決方法は,これしかないと。
これとは,「ゾンビ(老人)と和解する」ということだ!
確かに高齢者,老人は,体力も知力も衰え,動きも鈍くなっていく。考え方も堅く,現代に適応が困難になっていく。しかし,医療の発達や食事等の豊かさにより,平均寿命はさらに延びていく。
ならば,彼ら,老人にできることを模索し,彼らの利点を見つけ出し,彼らをいかに活かしていくか考えることこそが,日本をはじめとする高齢社会の活路となるのではないのか。老人を醜悪な存在として距離を置くのではなく,同じ地平に立って活かし合っていく発想である。よって,老人たちも,隠居するのでなく,積極的に社会に関わり,活躍すればよい。その活躍の場を模索していくことだ。
だから,シーズンが今も続いているゾンビのドラマが海外にあるが,最後は人類とゾンビが仲良しになって終わってください。
お願いします❤️❤️❤️